下北ワインdining ARITA(むつ市)
(今回はタッチを変えてお送りします。尚、写真以外はほぼフィクションです。また、実在の人物には関係ないということでよろしくお願いします。)
8月19日。午後5時。
小雨がぱらつく中、男は再び、まつり見物にくりだした。
「彼女」との待ち合わせは午後7時半。
「彼女」といっても付き合ってるわけでもなく、また、付き合ったこともない。
ただの「高校時代の一つ下の後輩」なのである。
男は「彼女」といつも一緒にいたもう一人の女の子が好きだった…
そのことを、たまに「彼女」に相談していた… そんな関係…
しかし 、「彼女」のいつも綺麗な黒髪には少しドキドキしていた…
30年以上も前のだたの「昔話」…なのである。
ふと気付けば、
この場所に似合わないようなお洒落なお店。今年オープンしたてのようだ。
以前ここは「弘前湯」という銭湯で、よく学生時代、腰に手を当てて「コーヒー牛乳」を飲んだものだった。
そして店頭で「生ハム」や「ハンバーガー」それと様々なワインが並んでいた。
男は「ランブルスコ」と「生ハム」を頼み、仮設のテーブルでまつり見物に行き交う人達を見つめる。
時間はまだ6時半を回ったあたり。まだ余裕だ。
その後、日も暮れだして、祭の情景も彩りに満ちてきた。
そして
ビールを飲んでいた男に「彼女」から連絡が。
そして男は高校生に戻ったかのような「ときめき」を感じながら「彼女」を迎えに動き出した。
「彼女」はいた。見た目には以前と変わらない印象…
やっと待ち焦がれた「時間」…
男の選んだ店はここ。
「下北ワインdining 肉の匠 ARITA」
以前、下北ワインの「サンマモルワイナリー」で紹介された店だ。
席は個室。
男は「生」、「彼女」は「カシ・オレ」だ。
「シェフの気まぐれサラダ」と
「本日のお魚のカルパッチョ」。魚はマグロ。
男と「彼女」は互いに近況を語った。
主な話題は「子供」。流石に高校時代のような話は出来ない…。
男はワインにチェンジする。ややピンクがかった辛口の「ブラッシュ」。
そしてメインは「彼女」に合わせ「ハンバーグ」。
「彼女」は和風おろし。男は「トマト・デミ・チーズ」だ。
しかし、楽しい時間は長くは続かない…
実はこの後、高校の部活仲間の集まりがある。いや、厳密に言えばもう既に集まっているのだ。
二人は部活仲間からの「追跡」を躱して、今 ここにいる(はずなのだ。)
追加した「赤ワイン」を素早く飲み干し、店を出る。
後は、何食わぬ顔で集合場所に向かう二人。
そして、部活仲間と合流。その語らいは深夜まで続いた。
最後、二人はお互いに別々の車に乗り込み、帰路についた。
そして 車を降り、男はつぶやく。「アムロ…送れません…でした。」
男の淡い「夏祭りの夜」は終わったのだった…(閉幕)
っと、こんな感じにまとめてみましたが、要はただ「二人でハンバーグ食べただけ」なのでした。
でも次回の約束も取り付けたんですよ。このへんだけが「ムフフ」な展開ですかね。
まだまだ、帰省「ブログ」は続きます。次回からは元の表現に戻る❓予定です。
(次回へつづく)